生徒が生徒になるときはいつなのか

一般に、「生徒」と言ってしまえば、それは教育を受けているひとたちのことであり、学校に通っている「学生」とほぼほぼ同じ意味であると考えてしまいます。しかし、生徒が「生徒」になるのは、あくまで「教育者」の前に立ったときに初めて生徒になるわけです。教育者には、その自覚が必要だと思います。教育者がいるから、生徒がいるのです。教育者というのは、なにも学校の先生だけに限りません。会社の上司が部下に仕事を教える瞬間、上司は「教育者」であり、部下は「生徒」になります。たとえ年齢が教育者のほうが高くても同じです。やはり、教えられるひとは、その人の前に立った瞬間に「生徒」となるわけです。この事を考えると、先生というのは教育者であり、サービス業とはいえ、その実は生徒にサービスするのではなく、生徒はそこにいるから生徒なのです。この立場をきちんと理解していれば、学校や会社など、さまざまな教育の現場はさらによいものになるのではないでしょうか。